2009年11月16日

Gマークの審査とは・総集編

Gマークの審査とは・総集編

Gマークへの挑戦物語も10回ほどお話してきたので、そろそろ終着駅に。
(終着駅は始発駅とも、歌に唄われているようですが)
きょうは、これからGマークに応募してみようかと、新商品開発をしようとする
場合のポイントについて、今までに気がついた点を少々。
ようこそ先輩、よくきた後輩ではありませんが、入賞した経験者のひとりとして
新商品などを開発するときの、ひとつの参考になればありがたいです。
グッドデザインは、その商品のどれがグッドであるかを審査するから、たぶん
こういう項目を審査しているのではと想定。(あくまでも経験からの想定です)
・新規性ー新しい価値
・機能性ー機能的に優れている
・使用性ー使いやすい
・品質性ー高品質である
・美観性ー外観が美しい
・公共性ーより多くに有用
・時代性ー今の時代の価値観に適応
・独自性ー他の類似品との差異が明らか
・有用性ー役立つ
・適材性ーその素材の適正
・UD性ー誰でも使える
・安全性ー安全である
・互換性ーパーツ交換が容易

おそらく、審査項目はもっとあるでしょうが、こういった審査項目で採点されて
基準となる「ある点数」を超えることが、第一関門となるでしょう。

木製スイッチプレートの「木楽」の場合を振り返ってみると、
新規性ーネジ穴がない(この場合は木製品の中では)
独自性ー実用新案の取り付け枠を開発
品質性ー木工加工技術と寸法精度が高品質
美観性ーインテリアに調和するシンプルな形状。
安全性ー壁面から突出していない
互換性ープレート交換が容易かつ安全である
時代性ー床材材の再利用(現在の時代観ReUseに適合)

などの点について、ある程度の評価を受けたのではと推測します。
木楽を開発する最初のキーワードは「リ・ユース」と「インテリア性」。
こういった項目の中で、どこかにポイントが高い所があるのが重要です。

いずれにしろGマークに応募してみないと、入るかどうかはわからんたい。
佐賀県は部品の製造業が多いせいか、知的所有権やこういった分野の
申請も少ないようで、平成19年度に佐賀県内でGマーク入賞したのは
この「木工スイッチプレート・木楽」の1点だけでした。

新商品を開発する事は、商品(プロダクト)を開発する事と、市場(マーケット)を
開発する場合の2タイプがある。
上の書いた項目に、市場性、生産性、将来性、価格性などを加えて、自社商品を
自己評価して見る。次に第三者に評価してもらい、そのギャップを知ること。
新商品開発を進めていると、たまに独断的で安易な判断をしがちになるので
客観的な視点を持つには、上のようなチェックをしっかりして進める事が肝心要。

何か新しい事をすることは、今までのやり方を「改める」ことですから、
地方の中小企業がもてる技術力を、もっと発揮するには「どうするか」を
よく考えては、また考えて、ガンバッテほしいものです。
今年のGマークはもう済んでますが、来年に向けて、「我こそは」と思う方は
ぜひ、トライしてみんね。
山に登って、いい景色を見たいと思ったら、一歩づつ歩かんばですが、しっかりと
歩くためには、山歩きの準備をせんばね。そいぎ、まずは日々の散歩からたい。
日々の行動や練習を重ねることが肝心ですね。

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Posted by デザイン散歩 at 13:13│Comments(0)グッドデザイン
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