2009年12月08日

バウムクーヘン・ねんりん屋

バウムクーヘン・ねんりん屋

ブームの勢いが少しは落ち着いたような焼き菓子のバウムクーヘン。
そんなブームに火をつけたのが、バウムクーヘン専門店の
ねんりん家」です。

経営している会社はグレープストーンで、会社の名前を聞いてもすぐに
ピンとは来ないけど、「東京ばなな」を作っている会社と聞いたら納得。
東京のお土産を買う「客層」と「その嗜好」、そして「人数」が集中している
場所に出店することで、効果、効率の高いお菓子ビジネスを展開しています。

このブログではお菓子のネタを紹介していますが、それはお菓子の味ではなく
お菓子屋さんは家族で営んでいる「家業」が多く、また、生活に身近な商品と
してお菓子があるので、地方の小規模事業者の代表的な例として、また
馴染みの近い商品としてお菓子を参考に、商品開発やデザインなど
ビジネスのヒントになればと思って書いています。
いろんな商品があるのは、いろんなビジネスのやり方があることです。

バウムクーヘン・ねんりん家の場合は、和菓子や洋菓子のジャンルではなく
焼き菓子の中で、バウムクーヘンの「専門店」に特化しています。
バウムクーヘンはすでに良く知られているお菓子でもあり、今さら新しい
焼き菓子でもないのですが、「ビジネスの仕方」が新しい。
専門店に特化できるのは、競合する市場規模が大きくて、そこから大きく
一歩を抜き出るためには得策となりますが、地方では市場規模が小さい
から、和菓子や洋菓子をあれこれと用意しなければなりません。
あれこれあるから、情報が分散しがちですが、その中でも、「店の一押し」
商品やサービスを絞り込んで、集中することも必要になります。

肝心なのは、その事業所の「強み(特長)」を、市場(お客様)に伝えること。
その伝え方のひとつに、お菓子の場合は「パッケージ」が重要になり
お菓子を入れる「容器の箱」と位置づけるか、大事な情報ツールにするかで
お客様への「伝わり方」が分かれ道になる。

ねんりん家の包装紙は、「同心円」を描いて、色彩には焼き菓子の色の
優しそうなブラウンを使い、バウムクーヘンを上手にシンボライズしている。



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Posted by デザイン散歩 at 19:41│Comments(0)ビジネス
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