2010年03月17日
うさこちゃんのデザイン
表紙にミッフイ・うさこちゃんが描かれたディック・ブルーナさんの本。
うさこちゃんが有名なのでブルーナさんは絵本作家のようですが、実は
グラフィックデザイナーですから、彼のデザイン仕事を紹介してます。
うさこちゃんの絵本は従来の絵本にはない「独自なスタイル」なので
こういうオリジナルを作る人は一体どんな人物なのか興味をひかれる。
グラフィックとプロダクトとはデザインのジャンルは異なりますが、独自な
着想は多いに参考になり、刺激をうけますね。
この本を読んでわかったことのひとつに、うさこちゃんのイラストは
ブルーナさんの手描きで、実にゆっくりと描いているから、線がかすかに
震えているのです。描いている線が太いせいか、線の震えまでは
わからないのですが、近づいてよ~く見るとわずかに震えてますね。
そして、絵を表現するのに、余分なものを省いて「シンプル」に描くことで
読んでいる人のイメージが膨らむように描いている。
うさこちゃんの姿を描くのに、トレーシングペーパーにひとつ描いては
目の大きさや位置、口の「×」の大きさや位置などをトレースしては
描き直して、ひとつの姿ができるのに、100枚ぐらい描くそうです。
微妙なタッチの違いで表情が異なるので、ほんとにこういった
「わずかな差」が、表現では大きな意味をもつ。
東京のデザイン研究所でのアシスタント時代、アイデアスケッチを描いて
気になった所を直そうと、そこを消しゴムで消して描き直そうとしたら
先輩デザイナーから
「アイデアスケッチはどんなアイデアでも消さないこと。直す場合には
消しゴムで消さないで、トレースしてから描き直したら」と教えられた。
そのアイデアが本当に良いアイデアなのか知るためには、自分が気に
食わないと思っているアイデアであっても、それを消すのではなく
繰り返して「描き直す」ことが、より良きデザインを作るには大切です。
読んでいる人のイメージが膨らむように描いている。
うさこちゃんの姿を描くのに、トレーシングペーパーにひとつ描いては
目の大きさや位置、口の「×」の大きさや位置などをトレースしては
描き直して、ひとつの姿ができるのに、100枚ぐらい描くそうです。
微妙なタッチの違いで表情が異なるので、ほんとにこういった
「わずかな差」が、表現では大きな意味をもつ。
東京のデザイン研究所でのアシスタント時代、アイデアスケッチを描いて
気になった所を直そうと、そこを消しゴムで消して描き直そうとしたら
先輩デザイナーから
「アイデアスケッチはどんなアイデアでも消さないこと。直す場合には
消しゴムで消さないで、トレースしてから描き直したら」と教えられた。
そのアイデアが本当に良いアイデアなのか知るためには、自分が気に
食わないと思っているアイデアであっても、それを消すのではなく
繰り返して「描き直す」ことが、より良きデザインを作るには大切です。
Posted by デザイン散歩 at 19:05│Comments(0)
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