2011年02月24日

食器のデザインを考える④:デザインの方向


いくつか出てきたアイデアを、今度は「篩い・フィルター」にかける
といっても本当の篩いではなく、生産性というフィルターや
新規性のフィルター、時代性のフィルター、独自性のフィルターなど
いくつかのフィルターを通して、アイデアの整理整頓をします。

出たアイデアには「ここは良い」けど、この部分は「どうもだなぁ」
など、いろいろ散乱してますから、良いアイデアや、こうしたら
いけそうな気がするなど、整理していくのです。
整理とは「捨てる」ことですから、つまらないアイデアはキッパリと
捨てるのです。捨てることで、つまらないアイデアの未練を断ち切る。
断ち切ることで、次の「もっと良いアイデア出し」に集中します。
そうして今度は、篩いにかけて残ったアイデアを整頓していき
似たようなアイデアがある場合には、似たものグループに分けていく。
似たものグループの中には、いけそうなモノとこれはどうかなと
首をかしげるアイデアがあるので、似たものグループのなかでも
整理をして、捨てていきます。
でも、捨てるには惜しいアイデアがある場合には、ちゃんと残して
置くのも大事。捨てるには惜しいと思わせる「何か」があるから。
前回のアイデアを出す段階では、つまらないアイデアでの何でも
数多くだしていく「拡散」なのですが、ここでは篩いにかけて
良いアイデアだけに絞って絞り込んでいく「絞り込み」をします。

今回の「すべりにくい飯碗」で、絞り込んだアイデアは「段差」と
「ザラつき」の2つ。
このアイデア(言葉・文字など)をもとに、今度はカタチの
アイデアスケッチをします。
スケッチを考える方向は、
①段差をつけたデザインスケッチ
②ザラ付きのデザインスケッチ
③段差とザラ付きを組み合わせたデザインスケッチの3タイプ。

絞り込んだ3つのタイプのデザインスケッチを描くときは、
自由に無責任に、どんどん描いていき、数多く描きます。
スケッチを描くときも、自由に「拡散」していくのです。
明日は、すべりにくい飯碗のデザインが出来上がる予定。



同じカテゴリー(デザインとは)の記事画像
エアーチャイナ航空のナイフやフォーク
それぞれの形には意味がある
ベンツ大型トラックのデザイン
島根・出西窯のデザインは良い
やさしいパン@佐世保・草加家
工作は、「工夫して」作ること
同じカテゴリー(デザインとは)の記事
 想像力と創造力 (2011-12-26 15:03)
 デザインするときの「ものさし」 (2011-12-08 12:36)
 エアーチャイナ航空のナイフやフォーク (2011-11-21 15:40)
 それぞれの形には意味がある (2011-11-15 19:41)
 ベンツ大型トラックのデザイン (2011-09-20 20:38)
 島根・出西窯のデザインは良い (2011-09-15 20:49)

Posted by デザイン散歩 at 16:51│Comments(0)デザインとは
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。