白地に、小さな黒文字だけが書かれている、全く飾り気がない袋。
デザイナーが「今度のパッケージデザインはコレです」と、クライアントに
見せてたら、「一体、どこをデザインしたのか」と聞かれるかも。
デザインは、「外観の装飾」だと思っている人が多いので、飾りがたくさん
あるのを期待しているようで、「飾りがない=デザインではない」と
思い込んでいる人の怪訝な顔にタマに出会うことがあります。
デザインは、「ある価値」を作ることですから、装飾をした方がよい場合や
むしろ、商品によっては、装飾を控えた方が良い場合もあります。
食器の中に、白磁だけのモノもあれば、色絵付けの器もあるのと同じで
「控えめ」をコンセプトにするのも、その商品の「価値」の活かし方ですね。
この白い袋はお店の「名前を知らせる」ためと、「覚えてもらう」ために
余分な装飾を省いているデザインになっており、これもデザインです。
それにコストもかからない、サイフに優しいデザインにもなってます。
「DEAN&DELUCA」は、ニューヨークにある高級デリカの小売店で
白いキャンバス素材の手提げ袋は、おしゃれな「エコバッグ」になっている。
ここのHPは、構成やデザインがいいです。上の赤文字をクリック。
黒いトートバッグもかっこいいね。