食器のデザインを考える①:対象とアイテム

デザイン散歩

2011年02月21日 16:49

朝夕はまだ少し肌寒いですが、先週末から陽気も暖かくなり
先週の土曜にテニスをした時は、汗をかいたぐらいに春めいて
きましたね。動き回るほどではないスローテニスなのですが
隣りのコートでは半袖と短パンでテニスをしてました。

そんな陽気に誘われたわけでもないのですが、今週の5日間は
食器のデザインをアイデアスケッチを描かないで書いていきます。
一口に食器といっても数がたくさんありますから、何かテーマと
アイテムを絞り込まないとデザインが進みませんが、テーマを何に
するかを考えることで、すでにデザインは始まっています。

選択したテーマによって、市場性があるのか、あるいは無いのかと
分かれ道に「立つ」ことになりますから、テーマを選ぶのは慎重に
なりますが、まずは「仮説」を立てることから始めます。
何を作るかの前に、それを「誰が使うのか、買うのだろう」と
対象の仮説を立ててみる。

今回の対象には、とりあえず「中高年向け」としてみます。
私自身が中高年ですし、団塊の世代など市場性もあるようです。
そして、アイテムは「茶碗」と呼ばれている「飯碗」。
飯碗は数ある食器のなかで、毎日毎晩のように使っている
使用頻度が高い食器のひとつで、いろんな種類がたくさんあり
何も今さら、そんな成熟しているのを選ばなくても良さそうですが
飯碗は食事をする時には必要不可欠なアイテムですから。

デザインを考える時に、市場性を優先した市場情報を元にする
「マーケット・イン」というやり方と、作り手の思いや技を優先する
「プロダクト・アウト」のタイプがあり、今回は後者のプロダクト
アウトの方で食器・飯碗のデザインを考えてみます。
山登りをする人が、そこに山があるから登るように、モノ作りには
「それを作りたいから作るんだ」と、思いをカタチにするほうが
より個性が出るものだと勝手に思い込んでいます。
今回の対象:中高年向け
今回のアイテム:飯碗
まずは、食器デザインの対象とアイテムが決まりました。
次回の明日は、どんなテーマにするかです。

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