ぼくが住んでいる伊万里や隣りの有田は焼き物が有名なところで
伊万里焼や有田焼という「産地の名称」が焼き物についてます。
この名称が本質(本性)を表しているのかと思えば、むしろ
「属性のひとつ」にすぎないと思ってます。
歴史、様式、染付、色絵など美術工芸品から食器まで、幅広い
アイテムがあり、これが有田焼の本性ですと、一言で説明する
には門外漢のぼくにはむずかしいけれど、知名度は中高年層には
高くても、年齢が若くなるほど知名度も低いようです。
写真の白磁のコーヒーカップは、正真正銘の有田焼のカップ。
この商品は「コーヒーを飲むためのカップ」ですから、世の中に
数多く存在するコーヒーカップのひとつにすぎません。
値段が安いから、有名デザイナーがデザインしたから、可愛い
あるいは贈り物になど、商品を使う(買う)理由は人それぞれ。
ですから、商品は「なんのためにあるのか」と存在理由が明確に
なっていないと、商品価値に共感してくれるお客(市場)に
「価値」は伝わりにくい。あんまり「属性」に執着しこだわり
すぎるより、これから開発する商品は「なんのためにあるのか」
を、とことん突き詰めていくことが大事だと思います。
写真のコーヒーカップは「なんのための」あるのだろうか。