まったく見てはいない映画なんで、タイトルだけを借用する
には、ちょっと気がひけるのですが。
「冷静と情熱のあいだ」というタイトルを見た時に
デザイナーの場合は逆になるぜと思い、冷静と情熱の
「間」でなく、「あいだ」とはうまい表現です。
似ているのは二つの漢字だけなんですが、その位置の順番が
デザイナーの仕事では、「情熱と冷静のあいだ」になり
打合せをしている時に、このデザインをやってやるぜ!と、
相手に見えない机の下で手には「力こぶ」のスイッチオン。
熱くなったデザインが先走りしないように、ある時には
自分の考えたデザインを冷静なもうひとりの自分や客観的な
別の自分が見つめます。
客観的にもうひとりの自分が見つめるのは、客観的ですから
ひとりのお客として、自分のデザインを見ることになるけど
お客の自分は、考えた自分の苦労やアイデアのプロセスを一番
理解している自分なのですが、そんな状況には知らんぷりして
ひとりのお客として冷静に見ては、また情熱の体温を熱くして
鉛筆を持ってスケッチブックにデザインを描くしかない。
クールビズのように、一見涼しげにさらっといるようでも
デザイン(自分の仕事)への情熱はアッチィチィにせんばね。