新年になっても有田焼などの陶磁器業界の低迷が変わらず続いて
いるようですが、それは昨年と同じような事を今年もしようとすると
低迷がまだ続きますよという、注意信号のサインなんです。
有田焼の陶磁器は割烹食器をはじめ、一般食器などの食器分野が多いので
何か新しい商品を開発しようとする場合には、
(A)食器分野が低迷しているので、食器以外の分野を開発する。
(B)食器分野が低迷していても、やはり食器分野に依存しているから
今までと違う、新しい食器を開発する。
のように、2つの考え方があるようです。
今日の写真は(A)のように、食器以外の商品を考えた伊万里鍋島焼の窯元
虎仙窯さんが開発した化粧水ボトル、その名称は「花しずく」。
この名称も虎仙窯のスタッフ皆さんで色んな名前のアイデアを
出し合って決めて、みんなで取り組むのがイーデスね。
化粧水ボトルの開発は佐賀県の産地再生補助事業に申請して採択され
昨年の7月頃から商品開発に取り組まれましたが、採択されなくても
取り組むつもりだったと聞いてますから、化粧水ボトルは本気です。
柔らかそうな形状やシンプルで、持ちやすそうな印象を受けます
スプレー部品などは今までに扱っていないため、専用の箱など余計な
仕入れ部品が増えることになり、食器分野以外の商品を開発すると
今までにないリスクを背負う事になるけど、何もしないリスクよりは
新たなお客と出会うチャンスが増える事につながります。
どんな商品であれ、新しいアイデアやデザインを思いついたら、試しに
作って見ることです。そして大事なのは、お客(市場)の声を聞いて
素直に「改良」することなんですが、お客の声には色んな声があるけど
耳障りがいいのよりは、耳が痛くなる声がどうも本当の声のようです。
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虎仙窯
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虎の子の道