Gマークのガイドブック

デザイン散歩

2009年11月09日 14:41



先週は伊万里鍋島焼の「藩窯秋まつり」が、大川内山で開催されていて
このニュースをブログで紹介したため、Gマークのデザイン物語はちょっと
お休みしてましたが、今日から再スタート。

2007年度のグッドデザインに選定された商品を紹介するガイドブックの
正式名称には長い名前がついている。
ジャパンデザイン・グッドデザインアワード・イヤーズブック2007~2008
息継ぎをしない程度に、読める長さにしてほしいものだ。
また、アワードとかイヤーズなんて表記してあると、なんか勿体ぶって
良さそうな響きを感じるようにしてあるのも、「Gマークは違うぞ」という
ような、差別化をはかっているようです。
表紙は、ご覧のように大きな「Gマーク」が大きくデ~ンと収まり、白い背景に
マークは赤い色で、まるで日本の国旗のようにジャパンを印象づけています。

この中には、グッドデザイン賞に入賞した1,043点の商品たちが
416ページにわたって紹介されています。
ここに掲載されるまでには、昨年の5月から応募書類の準備をし
6月初旬に応募書類の締め切りがあり、7月には第一次書類審査をパスして
現物審査に向けての準備に取り掛かり、8月下旬の現物・第二次審査が
行なわれ、9月中旬に内定の知らせを受けました。
そして、10月の表彰式と表彰状。
ここに来るまでには、この良き成果と出会うために「準備をしてきた」のです。
このブックには、世界規模の大企業で毎年のように受賞している企業のモノ
から、地方の小企業の初めてのモノが、同じ「グッドデザイン」という土俵の
上で肩を並べているのが嬉しいです。
まだまだ名前が知られていない地方の中小企業の商品は、そこの優れた
「商品力」以前に、ただ企業や商品の名前が知られていないというだけで
ハンディがあるのも現実です。
その商品力の評価のひとつとして、専門的で客観的な物差しのひとつが
「Gマーク」ですから、自社商品の評価を知るには応募してみるのも一案。
受賞すれば自信につながってさらに励みになり、漏れたら「どうしてか」と
また考える機会にもなって、商品改良の次へ励みになり、どっちもプラス。

より良きことを考えて、より良き行動をすれば、より良き成果に結びつくもの。
良き成果にならないのは、その考え方や行動のやり方を「変えなさい」という
「サイン」ですから、そのサインに素直に耳を傾けて、もっともっと良いことを
考えて「改良」して行動する。そして、またそれを改良して行動するだけ。
改めることが新たな良き事と出会えるように思います。
「準備万端、機会到来=十分な準備をしたものに、チャンスがやって来る」
私の好きな言葉です。
準備が不十分だから、良き成果につながらない。だからもっともっと準備を
しっかりせんばと言う声聞いて、素直に取り組むだけです。
好きな言葉のおまけをもう一つ。
「やってやれない事はない。やらずにできるわけがない」
そいぎ、「やってみんしゃい」「やってみんば」となるたいね。

次回が「Gマークへの道」の最終となりますので、テーマは
「どうしたらGマークに入賞できるのか?審査員はどこを見ているか」という
内容を予定。そいぎ、また次回に。
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