審査員からほめられた器

デザイン散歩

2011年10月20日 22:19


青白磁・一段「ぐい呑み」

以前から鍋島青磁の透明感ある美しさを、器にどうデザイン
しようかと、アイデアスケッチを描いていました。
暮らしのなかで、一番使うだろう「湯呑」は山ほどあるから
青磁釉薬の美しさを表現する「カタチ」を考える前に、普段に
使っている煎茶碗(そば猪口ですが)を手に持って、お茶を
飲むたび酒を飲むたびデザインを考えてはスケッチを描いた。
食器は文字通り「食の器」なので、使いながら考えるとなると
1日に少なくとも3回は嫌でも考える癖がついてしまう。

そして、いくつか描いたデザインの中から、窯元さんと一緒に
作った食器が今年のグッドデザイン賞を受賞しました。
受賞できたのは窯元・虎仙窯さんの技術と努力のおかげで
細かいことを言っては試作を作ってもらいました。感謝。

グッドデザイン賞・審査員の評価
=その透明感と形の美しさもさることながら、実際に手にすると
 「段」が指にすいつくような感触があり、使いやすい。
 伝統のものの良さを現代の食卓に使いつづけることを奨励する
 すぐれた製品群だと思う。

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