写真は見たとおりの、おそらく一家に一個はある「ケトル・やかん」。
私の家でも朝、昼、夜とキッチンに置いて、毎日使っているケトル。
Gマークに入賞した、このやかんを
デザインした人は柳宗理(やなぎそうり)。
とても使いやすいのは訳があり、「少し斜めになった太めハンドル」と
洗いやすい「大きな口」。そして、安定感のある全体のフォルムです。
当たり前ですが、やかんの中には水を入れるので、水を入れた「重さ」に対して
手や腕にかかる負荷が少ないようにデザインされています。
また、このやかんを使って一番感心したのは「熱効率の良さ」。
すぐにお湯が沸くのが、とても良い。熱資源の高効率なやかんです。
やかんという商品の大事な点は「すぐに沸く」という機能性ですから、この
柳宗理デザインのケトルは熱を逃がさないように、フラット底面が広い。
毎日使うものですから、暮らしの中の道具として、あまり存在感を主張しない
「普通なたたずまい」にデザインされているのが、いいですね。
素材はステンレスですが、素材から感じる金属のカタサもあまりない。
「毎日の暮らしに使う」という視点で、使う時にはあまり身体に負担がないように
よくデザインされた少負荷なケトルです。これぞ、まさしく「優れモノ」。
使いやすいようにデザインするから、そいぎ、使っていても疲れんたい。