2011年10月20日
審査員からほめられた器
青白磁・一段「ぐい呑み」
以前から鍋島青磁の透明感ある美しさを、器にどうデザイン
しようかと、アイデアスケッチを描いていました。
暮らしのなかで、一番使うだろう「湯呑」は山ほどあるから
青磁釉薬の美しさを表現する「カタチ」を考える前に、普段に
使っている煎茶碗(そば猪口ですが)を手に持って、お茶を
飲むたび酒を飲むたびデザインを考えてはスケッチを描いた。
食器は文字通り「食の器」なので、使いながら考えるとなると
1日に少なくとも3回は嫌でも考える癖がついてしまう。
そして、いくつか描いたデザインの中から、窯元さんと一緒に
作った食器が今年のグッドデザイン賞を受賞しました。
受賞できたのは窯元・虎仙窯さんの技術と努力のおかげで
細かいことを言っては試作を作ってもらいました。感謝。
グッドデザイン賞・審査員の評価
=その透明感と形の美しさもさることながら、実際に手にすると
「段」が指にすいつくような感触があり、使いやすい。
伝統のものの良さを現代の食卓に使いつづけることを奨励する
すぐれた製品群だと思う。
Posted by デザイン散歩 at 22:19│Comments(0)
│グッドデザイン