2010年08月12日
飾らないデザイン

白地に、小さな黒文字だけが書かれている、全く飾り気がない袋。
デザイナーが「今度のパッケージデザインはコレです」と、クライアントに
見せてたら、「一体、どこをデザインしたのか」と聞かれるかも。
デザインは、「外観の装飾」だと思っている人が多いので、飾りがたくさん
あるのを期待しているようで、「飾りがない=デザインではない」と
思い込んでいる人の怪訝な顔にタマに出会うことがあります。
デザインは、「ある価値」を作ることですから、装飾をした方がよい場合や
むしろ、商品によっては、装飾を控えた方が良い場合もあります。
食器の中に、白磁だけのモノもあれば、色絵付けの器もあるのと同じで
「控えめ」をコンセプトにするのも、その商品の「価値」の活かし方ですね。
この白い袋はお店の「名前を知らせる」ためと、「覚えてもらう」ために
余分な装飾を省いているデザインになっており、これもデザインです。
それにコストもかからない、サイフに優しいデザインにもなってます。
「DEAN&DELUCA」は、ニューヨークにある高級デリカの小売店で
白いキャンバス素材の手提げ袋は、おしゃれな「エコバッグ」になっている。
ここのHPは、構成やデザインがいいです。上の赤文字をクリック。
黒いトートバッグもかっこいいね。
Posted by デザイン散歩 at 15:07│Comments(2)
│デザインとは
この記事へのコメント
DEAN&DELUCAの戦略って凄くないですか?ふと気がつけばみんな持ってるトートバック。商品というより、そのコンセプトに対してそれを使っている顧客が自分に酔ってるいうか・・・デザインのなせるいワザでしょうか・・・。
Posted by ぴあ
at 2010年08月13日 11:14

ここは、広告戦略とファン作りの一石二鳥が上手で
「同業他社との差別化」ってのを、基本にしてます。
「同業他社との差別化」ってのを、基本にしてます。
Posted by デザイン散歩
at 2010年08月17日 09:53
