2010年06月19日
売上が増えたちゃんぽんの理由
長崎ちゃんぽんのリンガーハットでは、ちゃんぽんに使う野菜を
「国産」のものに切り変えています。
外食業界は「低価格」を打ち出している傾向がありますが、あえて
低価格の土俵には乗らないで、使う野菜を輸入品から国産にしています。
そのため従来の価格より少し高くなるため、さらに売上減を心配するけど
むしろ「国産野菜」と表記することで、食の「安心感」を高めています。
安い価格品を選ぶのか、それとも安心・安全の方を選ぶのかは「選択権」は
お客にあり、どちらにするかは「お客」が決定します。
この場合は「安心・安全」の方が、低価格よりも「価値の重心」が移り
リンガーハットの長崎ちゃんぽんの売上が増えたようです。
ちゃんぽんの味は変わらないまま、国産野菜に変えただけです。
ですが、値段が数十円でも高くなると、売上に影響する時代ですから
国産野菜に切り替えるのは大変な努力が伴います。
そして、主要野菜の原産地を書いたパネルをお店の入り口に置いて
お客さんに安心感を「伝わる」ようにしており、これが大事!
商品の「価値」と、その価値をわかるように「伝える」ことですね。
国産野菜と表記するのでなく、「日本の野菜を食べる」とした
キャッチフレーズはわかりやすく、インパクトがあり、変にこだわった
フレーズを考えるよりも、素直な表現のほうが
どうもお客さんには「わかりやすい」ようですね。