2010年07月31日
窯元おかみ・夏のテーブル展
もう~言わないようにと思うけど、つい口に出てしまうのが
「今日も暑かね~」。人によっては「ぬっか~ね!」。
そういっても伊万里市内と大川内山では、やはり山の方が涼しいので
風鈴まつりの期間、窯元おかみの夏のテーブルコーディネート展に。
10人の伊万里鍋島窯元おかみさんで「夏」をテーマに演出しています。

テーブルコーディネート展は、8月末まで展示されていますから
大川内山に出かけたら、ぜひ立ち寄って見てください。
窯元おかみさんたちのブログはこちら⇒
・鍋島焼窯元のおかみブログ
・伊万里からの新しい風
・伊万里青山窯・四季のうつわ便り
・鍋島焼窯元の花ごよみ
・伊万里の花と器
・伊万里のちゃわんやさん
「今日も暑かね~」。人によっては「ぬっか~ね!」。
そういっても伊万里市内と大川内山では、やはり山の方が涼しいので
風鈴まつりの期間、窯元おかみの夏のテーブルコーディネート展に。
10人の伊万里鍋島窯元おかみさんで「夏」をテーマに演出しています。

テーブルコーディネート展は、8月末まで展示されていますから
大川内山に出かけたら、ぜひ立ち寄って見てください。
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2010年07月29日
折る刃のカッターナイフ
今では紙を切る時にペーパーナイフよりも、カッターナイフをよく使います。
ナイフの切れ味が鈍くなったら、その刃先を折れさえすれば、まるで新品と
同じような切れ味が、すぐに生まれますからね。
カッターナイフの代表メーカー「オルファ」の名前の由来が、刃を折る事から
「折る刃」となり、「オルハ⇒オルファ」となったと聞いてます。
この商品が生まれるキッカケが、ガラスの破片と板チョコのブロックとは。
今では世界中で、文房具からプロ仕様のナイフまで幅広く使われてます。
画期的なのは、刃先が「替刃式」。消耗する刃先だけを交換する合理性。
ナイフは切れなくなると、研石で研いでいたのですが、その手間をなくして
刃先を折って、替刃式にしたことで、利便性がグ~ンと高まりました。
既存商品の不便さを「改良」した成果が、世界に広がったのですね。
カッターナイフの誕生秘話は ⇒ オルファ
2010年07月26日
涼しげな水羊羹
暑い日が続いていると冷たいものに手が伸びてしまいがちです。
ですから、ちょっと甘いのを食べたい時も、冷たいものにと。
スイカや梨など水分の多いフルーツ系やゼリーもいいですが
夏ならではの和菓子とくれば、水羊羹。
青竹に入っている様子から、涼しさを演出するだけでなく
そんな自然な風情と一緒に、「手作り感」も出しています。
本物の青竹でなく、今ではほとんどプラスティック製になってますが
ただのプラスティック丸棒よりは、少しは青竹らしさを出しており
「いかにも○○らしい」というのが、わかりやすいのでしょうね。
2010年07月23日
銀座の天使
1泊2日と急ぎ足の東京出張で見つけたニュースは今日でおわりです。
東京に行った時には必ず立寄る銀座の文房具店「伊東屋」へ行く途中で
見つけたのが、写真の「銀座の天使」。
手に弓矢を持った天使が、路地の方を覗いています。
銀座の晴海通りに面している天賞堂ビルの角に立っているけど
小さな子供ぐらいなので下を向いていないと、つい見過ごしてしまう。
誕生してから10年になりますが、なんだかホットしますね。
こんな人形モニュメントが街興しに役立っているのが、境港市の妖怪。
水木しげるさんが作った妖怪。たかが人形ですが、されど人形ですね。
NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」も視聴率が良いようです。
焼き物の有田町も、焼き物で作った犬や猫などを町中の通りにや塀に置いて
せっかく遠くから来てくれる観光客の方たちが楽しめるようにすればいいのに。
焼き物の町なんですからね。
楽しい事を作ると、それが話題になって、また人がやってくる。
来ていただいたお客に、お茶を一杯おもてなしをするだけでも喜ぶのでは。
それにしても、銀座の天使はかわいいね~。
天使の詳しい事はこちら⇒ 私の好きな銀座
2010年07月20日
カレー専用の鍋!

最近の日経MJを見ていたら、新商品ニュースに横浜カレーミュージアムの
プロデューサだった人が、カレーをテーマにしたコンサルタント会社の
「カレー総合研究所」を作り、そこが開発したカレー専用鍋がでてました。
梅雨もあけて暑い夏がやって来ると、カレーの季節となり
TVのCMにも、カレーがよく登場してきますから、カレーの季節の
前にタイミングよく、カレー専用鍋を紹介してます。
おいしいカレー作りにこだわると、ステンレス鍋や鉄鍋でなく、どうも
厚めのアルミ製鍋に落ち着くようです。
まあ~、カレー専用鍋なんですが、シチューなどの煮込み料理やおでんも
結構、いけるような印象があるカレー専用鍋です。
肉や野菜の旨みが活きるアルミの無水鍋とうたうよりは、カレー専用鍋と
したほうがインパクトがあり、カレー好きな人の関心を呼ぶことでしょう。
厚めのアルミ蓋ですから重みもあり、黒のボディ色は専門性(玄人)っぽい
効果をだし、なんだか無難にまとめてます。
2010年07月16日
1日2000個売れてるプリンのカップ

今日の写真のガラスコップは、前回に紹介した「1日に2000個
売れてるプリン」を入れている容器です。
表側には「マーロウ」のイメージマークである、ハードボイルドな
イラストがプリントされてます。
そして反対側には、200mlの容量がわかる数字があり
プリンを食べた後、メジャーカップとしても使えるようになって
また、ガラス素材も普通なものでなく「パイレックス・PYLEX」と
耐熱ガラスを使ってますね。
カップの上のほうに少し「ふくらみ」を作ることで、手に持っても
滑りにくいような効果を用意したようにも思えますが、この
ふくらみがあることで、ガラスに柔らかな表情がでています。
美味しいプリンを食べることと、食べ終わった後のプリンカップの
「りユース」も考えられた、総合点の高いスイーツですね。
2010年07月14日
1日に2000個売れてるプリン

日経MJでも紹介していた、湘南のレストラン「マーロウの人気プリン」。
今では多いときで、1日に2000個も売れている。
先日、逗子に住んでいる先輩デザイナーのNさんから届いた白い
発泡スチロールに貼ってある届け先住所に、伊万里市伊万里町・・・と
書いてあり、親切にもわざわざ(九州)と書いてあった。
届け先住所に、九州は書かんでもちゃんと届くのでは。
湘南育ちの人からすれば、どうも九州は遠い異国の地になるのかも。
さっそく中をあけてみると、レストラン・マーロウの大人気プリンの
カスタード、抹茶、エスプレッソの3個が入ってました。


アメリカの作家、レイモンド・チャンドラーが書く探偵小説の主人公の
名前が「フィリップ・マーロウ」。ここから名づけたように、ソフト帽をかぶった
ハードボイルドらしい人物のイラストが、パッケージにもプリンボトルにもある。
湘南には他にもスイーツ店やカフェが多くあり、競争がはげしいエリア。
ですから1個800円、1日2000個売れるのは、プリンの味だけでなく
お店とサービスなどの魅力がきっと掛け合わさった成果でしょう。
プリンの瓶を見て、プリンの説明書を読んで、そしてプリンを食べて
このプリンは売れるはず!ちゃんとランチェスター戦略に沿っている。
味だけでなく、商品力、メニュー、サービスの三位一体のバランス。
美味しいだけでなく勉強にもなったプリンをNさんありがとう。熱烈感謝!
興味のある人は、上の赤文字をクリックしてください。
2010年07月12日
らしくないハサミ

前回のブログで紹介した、らしくないデザインのハサミの続き。
写真のように手の中に入る大きさで、薄い紙ぐらいは切れます。
一般的な指で持つ部分と刃先の間にネジがあるタイプでなく
和鋏のように金属素材のもつ「ばね性」というか「弾性」を
利用しているタイプです。
このタイプは、モノを切る前から、鋏を曲げるために指先に「力」を使い
そしてイザ、物を切る時には、さらに指先に「力」を入れるので
一般的なタイプに比べて、切る作業以上に疲労度が多くなりがち。
しかし、ちょっとした糸くずや紙を切る程度なら、鞄に入れても
安全だし、ハサミらしくないところが面白いですね。
写真を見てもわかるように、細い丸棒で作られて、刃先部分だけを削って
いるため、指先に負荷がかかるのを少し軽くしようとすると、平たい部分を
設ければいいのですが、そうすると全体のデザインバランスが
くずれてしまい、せっかくの「楽しさ」が損なわれてしまうから
やはり、このデザインに落ち着くようです。
赤い丸がストッパーの役目になり、ポイントにもなってます。
2010年07月09日
○○らしくないデザイン

上の写真は「ハサミ」です。本当です。
一体、どこに刃先があり、どうやって切るのかわかりますか。
いやホントに切れるのかと思わず疑ってしまったシロモノですが
ちゃんとしたキレモノです。
ハサミの大きさは、約8センチで、片手に入るサイズ。
以前、開催された「デザインコンペ」でグランプリ入賞した作品で
その後、おそらく商品化にはなっていないでしょう。
(銀座の伊東屋にも売っていなかったので)
有名な建築家のミース・ファンデル・ローエの言葉に、
「神はディテールに宿る」と、あるように
ディテール:DETAIL =細部の意味で、「物事は細やかな部分にも
気を配り、こだわる事が大切だ」という意味だと理解しています。
このハサミは紙や封筒は切れますが、手にあてても切れないハサミ。
手にあてても切れないから、カバンや洋服のポケットに入れても
安全なハサミのです。
刃先の角度は約80度ぐらいですから、とても鋭利な刃先でなく
「ハサミは切る道具=あぶない」という既成概念にとらわれないで
モノは切れるけど、あぶなくない安全なハサミと、一見すると
相反するようなコンセプトで考えて、どうも生まれたようです。
このハサミを見るたびに、
「新しいデザインを考える時は、既成概念にとらわれないで
自由な発想が大切だよ」と、いう声が聞こえてきます。
このハサミで切っているシーンは次回にでも。
2010年07月07日
これは何でしょうか。

ワールドカップは4ヶ国の準決勝になり、ウルグアイとオランダでは
オランダが決勝戦に進み、スペイン対ドイツの勝者と。
準々決勝でのドイツの試合を見ていると、どうもドイツが決勝戦に
残りそうな予感がします。あまり当てにならない予感ですが。
ところで写真のモノを見て、何かすぐにわかる人は少ないのでは。
それと、すぐにわかるの「すぐ」っていうのは、一体何秒ぐらいだろう。
写真は、ある物を研ぐための道具で、そのある物とは「ハサミ」。
これは、ハサミの刃先を研ぐための道具で、ドイツ製です。
もう買ってから10年以上になるけど、なかなかの優れモノ。
右にある2箇所の細長い所に、ハサミを開いて入れて、刃先を研ぐように
なっていて、左手で押さえやすいように親指を置くところだけが、ほんの
少し凹んでいるデザインになっています。この凹みがポイント。
安全性に配慮されて、シンプルなデザインに仕上げてます。
ハサミが主役ですから、ハサミ研ぎのように脇役的な商品というか
サポート品があると主役のハサミの切れ味が良くなりますから
小さいとはいえ存在感があり、ドイツはあなどれないですね。
2010年07月01日
イタリアのお菓子のパッケージ

このブログではデザインについて、あれこれと書いているので、
なるべく身近な生活用品やお菓子などをネタにしています。
お菓子をネタにしていても、どこのお菓子がうまいとか、やわらかいよりも
商品の「価値の作り方」や、「価値の伝え方」など、デザインやビジネスの
ヒントになればと書いているつもりです。
商品の「価値を伝える」役割りのひとつにパッケージにあり、商品の性格や
ポジションによって、パッケージのデザイン表現はいろいろとあります。
パッケージのデザインが大事だからといって、目立つようなパッケージをして
逆効果になる場合もあり、商品、立地、顧客層、用途、価格などの「要素」の
バランスを検討しながら、デザインを決めることが大切です。
写真のお菓子のパッケージは、シンプルに透明シートに包んで、お菓子の
中身をストレートに見せて、そこにシールを貼っただけのデザインです。
「価値を伝える」のがパッケージの役割ですから、この場合は、中身を
ストレートに見せることで内容を伝え、美味しさを伝えている例です。
そして、シンプルだからこそ、わかりやすい場合もあり、この場合には
シールの形状、ロゴ、色彩のグラフィックな要素が重要になります。